大人の矯正治療

TOP
大人の矯正治療

大人の歯科矯正について

永久歯列完成後に大人の矯正治療（本格的矯正治療）が適応になります。大人の矯正治療を受けるきっかけは大多数が審美的な改善を目的に始めます。「美」について哲学では「合理的な美」と「非合理的な美」に分けられるそうです。「合理的な美」は一流アスリートの無駄のないフォームや有名建築物の機能美は人がみて美しいと感じることで、「機能的に完ぺきな美」といえる。「非合理的な美」は夕焼けなど景色、絵画、音楽など「感情的に感じる美」といえる。歯科矯正はどうかというと、一列に歯が並び、前後左右が均等にバランスの取れている状態を構築する治療で、きれいなフォームと咬むことの機能的が備わった美＝「合理的な美」。また、口元や顔のプロファイルは主に見た目の美＝「非合理的な美」となり、矯正治療は両方の美を追求する治療と言えます。当院の矯正治療は機能と審美の両方のバランスを考慮した治療方針を組み立てます。また、使用する金具は歯牙移動の効率の良いセルフライゲーションと呼ばれるブラケットを使用したり、目立たないセラミックブラケットやリンガルブラケットなども用意しています。金具をつけている期間は２年半前後かかりますが、一生の美を手に入れて豊かな生活を送っていただきたいと願っております。

代表的な治療方法

メタルブラケット金属製のブラケットです。金具が目立ちますが、ブラケットの中では一番安価な装置です。ブラケットの中に通るワイヤーとの摩擦が少ないので、歯の移動がスムーズに動きます。また、耐久性に優れています。
セラミックブラケットセラミック製のブラケットです。金具が白いので、目立ちにくいメリットがあります。プラスチック製のブラケットと比較すると金属に近い硬さと表面の滑沢性があるので、ブラケットの中に通るワイヤーとの摩擦が少ないので、歯の移動はスムーズです。強い衝撃に弱いですが、耐摩耗性は金属製と同等です。ポテンシャルは金属製と同等です。
白いワイヤーブラケットに通すワイヤーは基本的にはステンレス製なので、色は銀色です。白いワイヤーは表面を白い材料でコーティングしてあります。セラミックブラケットと合わせて用いるとより審美性が高まります。白いワイヤーは硬さが柔らかかったり、表面が粗造になりやすかったりするので、治療の術式や状態によっては使用できない場合もあります。
セルフライゲーションブラケットセルフライゲーションブラケットは、細い針金で結紮せず内蔵されたシャッターでワイヤーを止めるため、歯の移動がスムーズでローフリクション・ローフォースと呼ばれる穏やかな力で歯を早く動かすことができます。包装紙で優しくクルクル巻いているような感覚です。歯は針金だけでなく舌や唇、頬の筋肉やかむ力によっても動き、個人に合わせた歯並びとかみ合わせが作れますが、ブラケットの構造が複雑なので、従来のブラケットよりも厚みがあります。
舌側ブラケット歯の裏側に金具を装着する方法です。最大のメリットは見えないことです。職業的にブラケットが相手に見えてしまうのが適切でない場合や、結婚式や成人式などプライベートな行事に矯正治療が重なって見栄えが気になる場合などに便利な方法です。歯の移動効率は劣るので、ブラケットを表側につける方法に比べて、治療期間が長くなることがあります。また、より高度な技術が必要だったり、金具の調整に手間がかかったり、ブラケットやワイヤーの単価が高かったりするので、費用が高額になります。