矯正治療についてOrthodontic

子供の矯正治療

治療期間について

お子さんの状態に合わせて治療を行います。あごが成長している幼い時期から治療を始めれば数年で治療から解放されるように思えますが、実はそうではありません。ほとんどの場合本格治療へと移行してしまいますが、永久歯が生えてからの治療が良いかといえば、早期治療(Ⅰ期治療)にはあごの発育をコントロールし、不正咬合の程度を小さくするメリットがあります。そして、永久歯に生え変わってからの矯正治療(Ⅱ期治療)は、歯を抜く可能性を低くしたり、治療期間を短くしたりするなど、本人の負担を少なくする結果へと導きます。そのため、早期治療をお勧めいたします。

※早期治療にもリスクはあります。詳しくは早期治療の注意点をご確認ください。

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子供の矯正治療の流れ

早期治療の通院は月に一度ペースで半年~1年間

治療中は、ずっと毎月のように通院する必要はありません。装置の種類にもよりますが、1~3ヶ月に1回程度の通院を半年から1年位続けたあとは、4~6ヶ月に1回程度の通院で経過を観察します。歯の生え方や顎の成長に合わせて「治療→経過観察→治療→経過観察……」といった具合に永久歯が完成するまで、Ⅰ期治療を勧めます。

こどもによくある「不正咬合」

子供の頃から矯正しなければならない不正咬合は、咬み合せがズレていて、これからの成長発育に伴う顔面骨格の形成に影響を及ぼす場合です。多少の歯列不正があっても発育に問題がなければ、早期の治療は必要なく、永久歯が生えそろってから本格矯正を適応する事もあります。しかし医学的に不必要であっても虫歯のリスクを減らすとか、本人の精神的不安(出っ歯・受け口など友人に指摘されるなど)の改善とか、患者のQOLを向上するために早期治療を始めることもあります。いずれにしても専門的知識をもった歯列矯正専門医とのコンサルテーションにより、お子様にとっていつ、何が、なぜ必要かを将来の展望を見据えた上で治療を受けていただきたいと思います

出っ歯(上顎前突)

上のあごが下のあごより前に出過ぎている。上下のあごの大きさや位置のアンバランスによって生じたり、指しゃぶり、舌を押し出す癖、鼻疾患、口呼吸、口を開く癖、下唇を吸い込む癖等が原因となる場合があります。

受け口(反対咬合)

下のあごが上のあごよりも前に出ている。上下のあごの大きさや位置のアンバランスによって生じたり、鼻疾患による口呼吸、上または上下の唇を吸い込む癖が原因となる場合があります。 遺伝的な影響が強く出る傾向があります。

すきっ歯(空隙歯列)

歯とあごの大きさのアンバランスや歯の本数が少ない、唇や舌の裏側の筋が邪魔しているなど先天的な要素や、舌を押し出す癖が原因となる場合があります。

過蓋咬合(かがいこうごう)

咬んだ時に下の前歯がほとんど見えなくなってしまうような深い噛み合わせ。歯や顎の大きさや位置のアンバランスによって生じます。

開咬(かいこう)

上のあごが下のあごより前に出過ぎている。上下のあごの大きさや位置のアンバランスによって生じたり、指しゃぶり、舌を押し出す癖、鼻疾患、口呼吸、口を開く癖、下唇を吸い込む癖等が原因となる場合があります。

叢生(そうせい)

下のあごが上のあごよりも前に出ている。上下のあごの大きさや位置のアンバランスによって生じたり、鼻疾患による口呼吸、上または上下の唇を吸い込む癖が原因となる場合があります。 遺伝的な影響が強く出る傾向があります。

偏位咬合

咬んだ時に上下歯列の正中が大きくずれていて、顔面の非対称が著明な咬み合わせ。咬み合わせのズレや、先天的な骨変形、頬杖などの悪習癖が原因となる場合があります。

舌のくせのトレーニング(筋機能療法)が必要なお子様へ

①筋肉の働きについて

舌の力によって歯は内側から外側へ押されます。口唇や頬の力によって、歯は外側から内側へ押されます。 舌の内側からの力と口唇・頬の外側からの力は互いに相殺してバランスをとっています。すなわち、上下の歯がしっかりとかみ合っているのは、舌・口唇・頬の筋肉の力のバランスが関与しているのです。この機能をバクシネーターメカニズムと呼びます。

②バランスが取れていないと
不正咬合が生じる?!

水や食物を飲み込む(嚥下)時に舌を図のように前歯で挟み込み前歯を押し出すような行為(舌癖)は、口唇の内側への力よりも舌の外側への力のほうが強くなり、外側と内側の力のバランス(バクシネーターメカニズム)が崩れることになるので、開咬(前歯がかみ合わない)という不正咬合が生じます。また、扁桃腺肥大による口呼吸が、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)の症状を増悪させることもあります。

③直さなければならない理由

舌癖があると不正咬合の引き金になったり、矯正治療の妨げや治療後の戻りの原因になったりすることがあります。また、加齢や歯周病で歯ぐきや歯を支える骨が弱ったときに、舌のくせがあると歯並びが崩れたり、逆に舌のくせによって歯ぐきや歯を支える骨が弱る場合もあります。そのため、筋機能療法により舌癖の改善を行います。 筋機能療法は、種々のトレーニングメニューを実施して、正しい嚥下、発音ができるように訓練します。舌癖の改善ではタングガードと呼ばれる装置を併用することもあります。タングガードは、上顎の裏側に舌の前方への移動を防止するワイヤーが配置されているので、舌による前歯部への悪影響を排除します。

チェックしてみよう!

  • 1.普段の舌の位置は歯と歯の間から出ている。あるいは舌が前歯を押している。
  • 2.舌の脇に歯型のようなへこみがある。
  • 3.口唇を閉じて鼻だけでしばらく呼吸をすると苦しい。
  • 4.普段口唇を開けている。
  • 5.唇を閉じると筋肉が緊張し、オトガイ部(下顎の先)にシワができる。
  • 6.口唇を閉じるとへの字になる。
  • 7.水を飲み時舌が歯と歯の間から出てコップを迎えに行く。
  • 8.水を飲みこみ時前歯で舌を噛む。
  • 9.水を飲み込むとき口唇に力が入る。
  • 10.サ行やタ行を発音するとき歯と歯の間から舌が出る

・1あるいは2にチェックがある人は「低位舌」
・3は口呼吸の人
・4~6にチェックがある人は口唇を閉じる力が弱い、または前歯が前突していて閉じることが困難。
・7~9にチェックがある人は異常嚥下癖(正しい飲み込みができない)
・10にチェックがある人は発音に問題あり。

こどもが嫌がらない?気になる治療法

小さな子に矯正装置を付けるのはかわいそうと思いがちですが、4~9歳の早期治療で大人のような固定式の装置を長期間使うことは少ないです。
12歳くらいまでに使用する主な矯正装置を紹介します。

MUH(ムーシールド)

主に乳歯列の反対咬合に用いる装置で、就寝時に使用します。舌や口唇などの筋肉のバランスによって改善させます。

2×4(ツーバイフォー)

主に乳歯列の反対咬合に用いる装置で、就寝時に使用します。舌や口唇などの筋肉のバランスによって改善させます。

クワッドヘリックス

上あごに装着します。針金を調整して歯列を左右に広げます。咬みあわせのズレを正したり、歯の生えるスペースを獲得したりします。

リンガルアーチ

左右の奥歯をワイヤーで固定して、そのワイヤーに細い針金を付加して、内側から歯を動かします。

拡大床

上あごや下あごに装着します。取り外しの出来る装置でねじを回すことで左右のプラスチックが広がり、歯列の幅を拡大させます。歯の生えるスペースを獲得したり、咬み合わせを正します。

ヘッドギア

出っ歯、乱ぐい歯などの治療に使われます。上あごの前方への成長を抑え、第1大臼歯を後ろに移動させます。就寝中に用います。

上顎前方牽引装置

反対咬合(前歯の咬み合せが逆)の治療に使用する装置です。上あごを前方へ引き出し、下あごを後退させる目的で使用します。主に 就寝時に使用しますので他人の目に触れる事はありません。

アクティブプレート

主に前歯の一部分を矯正するときに用います。可徹式で内部に組み込まれたスプリングで歯を動かします。

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医療法人社団さっぽろ矯正歯科クリニック

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札幌市豊平区中の島1条3丁目7-11
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