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矯正のあれこれ

2023.08.01

子どもの歯並びに影響がある癖とは?悪い癖を直そう!

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こんにちは。

さっぽろ矯正歯科クリニック、衛生士の伊藤です。

 

お口周りの癖が歯並びへ悪影響を及ぼすことは何度かお話しましたが、成長中の子どもの場合は特に大きな影響を受けます。

 

今回は「子どもの歯並びが悪くなってしまう悪い癖」についてのお話です。

子どもの歯並びに悪影響がある癖とはどんなものか、悪い癖を直して良い歯並びを目指すにはどうしたら良いかご紹介します。

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子どもの歯並びは赤ちゃん期の癖も影響します

お子さんの歯並びと顎の発達に大きく影響するのは、口の中で舌が正しい位置にない「舌癖」も含めた、指しゃぶり、口呼吸、唇を吸う・噛むなどの「口腔悪習癖」です。

 

口腔悪習癖は、乳幼児期に習得していく口腔機能(食べ物を噛む、話すなど)の中で悪い癖となって身についてしまったもののことを指します。

 

まだ歯も生えそろっていない赤ちゃん期の癖も、子どもの歯並びに影響することをご存知でしょうか。

 

赤ちゃんから子ども時代は骨格や骨が大きく成長する時期です。

特に上顎の骨は赤ちゃん期から6歳頃までに約80%も成長するといわれ、この時期の良くない癖は歯並びへの影響も非常に大きいのです。

 

 

子どもの歯並びへ影響する悪い癖の例

歯並びは、舌が内側から押す力と、唇や頬の筋肉によって外側から押す力によって保持されています。

 

下記のような癖があると歯列や顎に通常とは異なる力が加えられ、出っ歯や受け口、開咬といった不正咬合や乱ぐい歯など悪い歯並びになってしまう可能性があります。

  • ・指しゃぶり
  • ・唇をかむ
  • ・頬の内側を噛む
  • ・舌を噛む
  • ・うつ伏せで寝る
  • ・頬杖をつく

 

赤ちゃんによくみられる指しゃぶりも実は歯並びにはあまり良くない癖です。

上下の前歯の間に隙間ができる「開咬」や、前歯が極端に前に出てしまう「出っ歯」につながってしまいます。

 

また、鼻炎やアレルギーによる鼻づまりや口呼吸、乳歯のむし歯の放置なども子どもの歯並びを悪くする原因となります。

 

歯並びに影響する悪い癖や遺伝の影響などについてはこちらもご覧ください。

歯並びは遺伝するって本当?生活習慣や癖も大きく影響!対策も知ろう

 

 

子どもの良い歯並びを作る方法はしっかり噛む癖をつけること!

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現代の子どもは固い食べ物をあまり食べていないといわれています。

 

乳幼児の頃から柔らかい食べ物ばかり食べていると、顎の発達が不十分で顎が大きくならず、永久歯が顎に収まりきらずに歯並びが悪くなってしまいます。

 

柔らかい食べ物を食べるときは、顎は単純な上下運動で食べ物を噛み砕きます。

一方、固い食べ物を食べるときは上下運動に加え、食べ物をすりつぶすように奥歯を横に動かして噛んでいます。

 

また、よく噛むこと以外に喉の筋肉を使って物を飲み込む力も重要で、やわらかい食べ物は喉の筋力を使わなくても自然に食道に流れてしまうため、舌や喉を含む口腔周囲筋の誤った使い方が不正咬合発症につながります。

このように上下・左右に顎を動かすことや舌や喉の正しい使い方で顎の適正な成長を促されるのです。

 

子どもの頃から煎餅やスルメなど、日常的に硬い食べ物をしっかり噛んで食べる癖をつけておくことが大切です。

 

 

舌の癖がある子どもへは筋機能療法がおすすめです

通常、口の中で舌は上顎にぴったりくっついています。

 

舌先は上の真ん中の前歯の裏側根本あたりの歯茎がぽこっと出ているところにくるのが正しい位置で、この場所をスポットと呼びます。

 

普段から舌で歯を押す、舌を噛む、舌を出すなどの癖があると、歯に通常かかっているはずの圧力のバランスが崩れて不正咬合の原因になってしまいます。

 

また、せっかく矯正治療で歯並びを整えても舌癖があることで治療に時間がかかったり、治療後の戻りの原因になってしまうことも。

 

無意識に行っている癖を子どもが自分で治すのはとても大変なことです。

ぜひ矯正歯科に相談し、舌のトレーニングや舌癖改善用の装置などを用いて悪い舌癖の改善治療を行う「筋機能療法」を受けることをおすすめします。

 

当院ではガムを使ったトレーニングなど、子どもでも簡単にできる様々な筋機能療法を行っております。

 

悪い舌癖の改善は子どもの歯並びの悪化を防ぐだけでなく、成長後の口腔内や歯列を健康に保つためにも有効です。

 

悪い歯並びが気になるなら、早めの矯正治療もおすすめです。

 

さっぽろ矯正歯科クリニックでは子どもの矯正治療も行っております。

料金詳細プランもあわせてご覧ください。

 

 

まとめ

●成長期の子どもの顎や歯列は悪い癖の影響を受けやすく、指しゃぶりや舌を噛むなどの赤ちゃん期の癖が原因で歯並びが悪くなってしまうことも。

また、癖以外にも鼻詰まりによる口呼吸や乳歯のむし歯の放置なども歯並びへ悪影響を与えます。

 

●柔らかい食べ物中心の現代の食生活では、子どもの顎は十分に発達しない可能性があります。

顎が小さいと永久歯が入りきらずに歯並びが悪くなってしまうことも。

小さな子どもの頃から固い食べ物をしっかり噛んで食べる癖をつけることが大切です。

 

●舌で歯を押す、舌を噛む、舌を出すなどの癖は、通常歯にかかっているはずの圧力のバランスを崩し不正咬合の原因となってしまいます。

舌癖を子どもが自分で治すのは難しいので、歯医者で「筋機能療法」を受けて改善を目指しましょう。

 

さっぽろ矯正歯科クリニックでは初回無料相談も行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください!

 

LINE@からのご相談も承っております。

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