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矯正中の疑問

2023.05.11

矯正中に転勤などで引っ越しするとどうなる?転院の治療費や流れを解説

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こんにちは。さっぽろ矯正歯科クリニック、受付の坂上です。

 

矯正治療は年単位の長い期間がかかりますが、矯正治療中に進学や就職、転勤などで引っ越しをしなくてはいけない場合はどうしたら良いのでしょうか。

 

今回は矯正治療中の引っ越しについて。

引っ越し先の歯科医院へ矯正治療を引き継ぐことはできるのか、引き継ぐ場合の治療費や転院の流れ、転院しないほうが良いケースなどについてお話します。

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転勤などでの引っ越しの場合、矯正治療は基本的には引き継げます

矯正治療は年単位の長い期間がかかる治療です。

治療期間中に進学や転勤などで引っ越しをしなくてはいけなくなることは、珍しいことではありません。

 

引っ越しによって歯科医院に通えなくなり矯正治療が中断してしまうと、せっかく今まで行ってきた治療がムダになってしまいます。

 

できるだけ今まで通りの治療が続けられるよう、引っ越し先でも診療内容や治療方針が同じ歯科医院を見つけて治療を引き継ぎたいですよね。

 

しかし、転院先の治療方針や治療内容、現在使用中の矯正装置によっては治療の引継ぎができない場合もあります。

 

現在の治療や装置は引継ぎが可能なのか、転院先で受け入れてもらえるのか、事前に確認が必要です。

 

 

転勤や引っ越しによる矯正治療の費用はどうなる?

治療途中で転院する場合、治療費の返還や転院先で発生する費用についての扱いは、歯科医院によって異なります。

 

「一部が返還される」「全く返還されない」「医院間で費用の清算をして患者負担は変わらない」「転院先で新たに一から費用が発生する」など、対応はバラバラです。

 

転院先で検査や装置作成を一から始める場合もあり、新たに費用が掛かってしまうこともあるので注意しましょう。

歯列全体を対象とした本格的な矯正治療の基本的な返金額の清算基準は治療の進行度によって決定します。

治療の進行は5つのステップに分けられます。

  • ・STEP1:個々の歯をまっすぐに整列する段階
  • ・STEP2:犬歯の位置を目的の位置まで移動する段階
  • ・STEP3:前歯または奥歯を動かして隙間を閉鎖する段階
  • ・STEP4:緊密なかみ合わせに仕上げる段階
  • ・STEP5:金具の撤去後、保定装置を用いて後戻りを防ぐ段階

 

転院になった時点でそれぞれのステップに当てはめて返金額の割合を求めます。返金額の割合の目安は以下となりますので、参考にしてください。

  • ・STEP1:60~70%
  • ・STEP2:40~60%
  • ・STEP3:30~40%
  • ・STEP4:20~30%
  • ・STEP5:0~5%

 

当院の場合は治療費の清算書を作成して、患者様に確認していただいています。

 

 

矯正治療中の転勤や引っ越しで転院する流れは?まずは主治医に相談を

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治療中に引っ越しをすることになった場合、まずはできるだけ早く主治医に相談をしましょう。

 

転院と治療の引継ぎの可否を確認し、今までの治療のカルテやレントゲン写真、歯型などの資料と紹介状を用意してもらいます。

※資料や紹介状の用意には費用が掛かる場合があります。

 

治療の資料と紹介状を持って新しい歯科医院へかかれば、スムーズに治療が再開できるでしょう。

 

転院先の病院は自分で探すのも良いですが、治療方針や診療内容なども考慮して主治医から紹介してもらうことをおすすめします。

 

当院(さっぽろ矯正歯科)の場合も、所属している矯正歯科団体を通じて全国の歯科医と連携をとっています。

 

しかしながら、転居先によってはご紹介できない場合もあり、その場合は患者様ご自身で転院先を探していただくこともあります。

 

ご相談いただければ、これまでの治療方針や治療内容、料金、引っ越し先などを踏まえて、できるだけスムーズに治療の引継ぎができる医療機関をご紹介いたします。

受付でご相談も承っていますので、転勤や引っ越しの予定があればお気軽にご相談ください。

 

もし矯正治療開始前の段階で「引っ越しがあるかもしれない」とわかっている場合は、主治医にどのような対応になるのか事前に確認しておくと良いでしょう。

 

 

矯正治療中に転勤などの引っ越しで転院をおすすめしないケースも

矯正治療の段階によっては無理に転院をしないほうが良い場合もあります。

 

転院することで治療期間が伸びてしまったり、費用が余計に掛かったりするなどのデメリットが発生する場合もあります。

 

治療期間が残りわずかだったり、治療が落ち着いて通院の頻度が少なかったりする場合は、引っ越し先から元の歯科医院に通い続けるのも選択肢の一つです。

 

矯正治療中の通院は、3週間〜1ヵ月に1回程度がほとんどです。

新しい歯科医院にかかる手間や費用を考えると、多少通院時間がかかったとしても今の歯科医院に通い続けるという方も決して少なくはありません。

 

通院にかかる時間や距離にもよりますが、今までの歯科医院へ通い続けるということもぜひ検討してみてください。

ちなみに当院の場合、転院せずに遠方から通う方には注意事項があります。

何か事情があり当院が臨時で休診になる場合も考えられます。

その場合は、飛行機代など交通費はすべて自己負担でお願いしております。

 

 

まとめ

・長い期間のかかる矯正治療。
治療途中に引っ越さなくてはいけない場合、引っ越し先で転院・治療の引継ぎをすることも可能です。
ただし治療の内容や装置によっては引継ぎができなかったり、別途費用が発生したりする場合もあります。

 

・矯正治療の引継ぎをするには、まず主治医へ相談しましょう。
紹介状や診断書、今までの治療のカルテなど資料を用意してもらうと、転院先でスムーズに治療の引継ぎができます。

 

・通院時間と距離によっては、引っ越し先から今までの歯科医へ通い続けるというのも選択肢の一つです。
通院頻度が少ない場合は検討してみても良いかもしれません。

 

転居の可能性があり矯正治療がなかなか始められないという方もいらっしゃると思います。

 

さっぽろ矯正歯科クリニックでは、転居の可能性がある方もご不安なく矯正治療が始められるようお手伝いさせていただきます。

お気軽にご相談ください。

LINE@からのご相談も承っております。

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