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矯正中の疑問

2023.08.04

矯正中の歯みがきのコツと気を付けたいポイント

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こんにちは。

さっぽろ矯正歯科クリニック、衛生士の佐々木です。

 

矯正治療中は歯に矯正装置がずっとついている状態なので、慣れるまでは歯磨きがしにくく、時間がかかってしまったり、磨き残しがあったりするかもしれません。

しっかり歯磨きができないと、矯正治療中の虫歯の原因になってしまうこともあります。

 

また、虫歯の治療を行うとその間は矯正治療を中断することになりますので、何度も繰り返してしまうと矯正治療期間が長引くこともあります。

 

今回は矯正中の歯磨きの方法やコツをご紹介します!

矯正中でもしっかり歯磨きをして健康な歯を保ちましょう。

Toothpaste.jpg

 

 

矯正中は虫歯になりやすい!歯磨きは1日3回丁寧に

矯正中の歯磨きの頻度は「1日3回」が理想です。

基本は「食べたら磨く」を心がけると良いでしょう。

 

ブラケットなど矯正装置によっては「一度装着すると治療終了まで歯に付けたまま」です。

 

もちろん普段の生活や食事も矯正装置を付けたままなので、歯と矯正装置の間に汚れがたまりやすくなり、歯磨き自体も通常の状態より磨きにくくなります。

 

矯正装置を付けている間は、普段の歯磨きより時間をかけて丁寧に磨くことを心がけましょう。

特に丁寧に磨きたいのは歯と歯の間、歯と矯正装置の間です。

次の項目を参考にしっかりケアを続けましょう。

 

【矯正治療中の歯磨きで気を付けたいポイント】

  • ・歯ブラシを親指、人差し指、中指で鉛筆を持つようにしっかり持つ
  • ・鏡を見ながら歯ブラシをあてる
  • ・矯正装置を中心に歯を上下に分けて磨く
  • ・歯ブラシは矯正装置と歯の間に斜め45度の角度であてる
  • ・磨き忘れのないように磨く順番を決めて1本ずつ磨く

 

 

矯正中の歯磨きには矯正用の歯ブラシがおすすめ!

toothbrush.jpg

歯ブラシの種類もたくさんありますが、矯正治療中の歯磨きにおすすめなのは矯正用歯ブラシやワンタフトブラシです。

ブラシヘッドが小さくコンパクトで、普通の歯ブラシでは磨きにくい場所もきれいに磨くことができます。

 

矯正用歯ブラシは毛束が山型のタイプと谷型のタイプがあります。

ワンタフトブラシは細かな隙間などをピンポイントに磨くことができるのが特徴です。

 

それぞれメリットが違いますので、磨く場所に合わせて歯ブラシを使い分けると効果的です。

 

毛束が谷型の歯ブラシ

矯正装置にあたる部分は毛が短くなっていて、矯正装置へ負担をかけずに歯の表面を磨くことができます。

 

毛束が山型の歯ブラシ

山型になっている毛先で歯と装置の間や、矯正装置が複雑に装着された部分も磨きやすいのが特徴です。

 

ワンタフトブラシ

毛束が1つで山型になっているのが特徴で、歯を1本ずつ磨きやすい歯ブラシ。

歯と歯の間や歯と歯肉の境目、歯の裏側のブラッシングなどに適しています。

裏側ブラケットを装着している時もワンタフトブラシをおすすめします。

 

普通の歯ブラシしかない場合は…

普通の歯ブラシしか選べない場合は、なるべくヘッドが小さく毛束を細かに歯へあてられるものを選びます。

ただし子ども用のものでは奥歯まで十分に磨けない可能性があるため、大人用の歯ブラシから選びます。

 

歯と歯の間や裏側は、歯ブラシの先端部分を使って丁寧に磨きましょう。

 

矯正中であっても矯正装置がついていない部分などは、普通の歯ブラシを併用してしっかり磨くと良いでしょう。

 

 

普段の歯磨きにプラス!あると便利なケア用品

矯正治療中は普段より食べかすや汚れが歯に残りやすく、歯磨きもしにくくなります。

歯ブラシだけではなく、便利なケア用品を利用してしっかりとケアをしましょう。

口腔内の適切なケアは虫歯の予防だけではなく、歯周病や口臭、口内炎の予防にもなります。

 

歯間ブラシ

歯ブラシでは落としきれない歯と歯の間や、歯と歯肉の間の汚れを落とします。

サイズが合わない歯間ブラシの使用や、やりすぎると歯肉を傷つけてしまうこともあるので注意しましょう。

最近では歯肉に優しいゴムでできたタイプも出ています。

 

フロス

歯ブラシでは取れない歯と歯の間の汚れを落とす糸状の道具です。

フロスにワックスがついているタイプや、柄(持ち手)がついているタイプもあります。

矯正器具が付いている人向けのものもありますが、矯正中は扱うのがやや難しいかもしれません。

 

染め出し剤

歯に塗布して軽く口をゆすぐと、歯の汚れが赤く染まる薬剤です。

磨き残しを目で確認できるので、自分の歯磨きの癖を把握することもできます。

子供向けに、そのまま歯磨き粉の代わりになってくれるタイプもあります。

鏡を見て磨く練習にも良いでしょう。

 

マウスウォッシュ

歯磨き後にマウスウォッシュで仕上げをすると、虫歯予防と同時に歯周病や口内炎などの予防にも効果的です。

歯磨き前に使用すると、マウスウォッシュに含まれるミント味などの爽快感で磨き残しに気づかない可能性もありますので、歯磨き後の補助として使用するのがおすすめです。

 

 

矯正中の歯磨きの具体的な方法

当院では矯正中の歯磨きは基本的に、メインで使っていただく毛束が山型のインターブレイスという歯ブラシと、毛束の細いワンタフトブラシの2本の使用をお勧めしています。

 

金具の周りは特に汚れがつきやすい部分です。

インターブレイスは矯正の金具の周りにしっかりと沿うような形になっていますので、歯面の上半分、下半分に分けて磨くと効率良く磨くことができます。

 

この時歯ブラシは鉛筆持ちをすると細かく動かしやすく、力も入りにくいです。歯ブラシは斜め45度に当てて1本ずつ磨くイメージで小刻みに動かすのがポイントです。

 

特に磨き残しが出やすい場所や歯並びが悪く毛先が当たりにくい場所は、意識して当てやすい角度から毛先を当てて磨くようにしましょう。

How-to-brush-your-toothbrush.jpg

インターブレイスで全体的に磨いたら、次にワンタフトブラシを使って細かい部分を磨いていきます。

ワンタフトブラシは毛束が細くヘッドも小さいため、ワイヤーと歯面の間や奥歯の金具周りにピンポイントで届きやすい形になっています。

 

磨きたい場所に毛先を当てることを意識して小刻みに動かしたり、クルクルと円を描くように動かして磨きます。

How-to-brush-your-toothbrush02.jpg

特に奥歯の金具周りには繊維質の食べ物が絡まりやすいので、そのような食物残差を除去するのにも便利です。

歯ブラシが届きにくい一番奥の歯の後ろ側の面も、タフトブラシで磨くと磨きやすいです。他にも、補助的清掃用具として歯間ブラシやデンタルフロスなどがあります。

 

矯正中は、虫歯のリスクが高くなりますのでその方に合わせた清掃用具でしっかり時間をかけて口腔内のケアを行っていきましょう。

How-to-brush-your-toothbrush03.jpg

 

 

まとめ

●矯正治療中は虫歯になりやすい状態です。

歯磨きは1本ずつしっかりと磨きましょう。

歯と歯の間、歯と矯正装置の間は特に丁寧に。

 

●矯正用歯ブラシやブラシヘッドが小さいワンタフトブラシがおすすめです。

普通の歯ブラシであればなるべくヘッドの小さな、小刻みに動かせるものを選びましょう。

 

●歯間ブラシやフロスなど便利なマウスケア用品を上手に使って口腔内をケアしましょう。

 

歯に矯正装置を装着している間は食べかすや汚れなどがたまりやすく、虫歯やその他口腔内のトラブルの原因になります。

矯正中はいつも以上にしっかりと時間をかけ、丁寧な歯磨きを心がけましょう。

 

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